御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
(自分の一部みたいに思っているんだろうな)
宏斗には五歳離れた異母兄がひとりいる。
宏斗の母は後妻で、離婚した前妻が兄を引き取ったので一緒に暮らしたことはない。
そのため宏斗にすると遠い親戚のような感覚なのだが、母にとっては息子の厄介な強敵のようだ。
優秀な兄に負けるのは許さないと子供の頃から言われ、成績が下がるようなら競泳はやめさせると言われて必死に勉強した。
勝手に兄弟を比較しライバル扱いされるのは大人になった今でも続いている。
兄はグループ会社の社長を務めていて、父の後を継ぐのは兄か宏斗か現状ではまだ決まっていない。
母親が見合い話を持ってくるのにはそれが関係している。
父が無視できないような家柄の娘と宏斗を結婚させ、後継者争いで一歩リードしようとしているのだ。
(父はそんなもので後継者を指名しないと言っても聞く耳持たずだから困る。そもそも俺は兄と争う気はない)
いつかは社長になり自分の理想とするビジネスを展開したいと夢見ているが、後継者争いで足を引っ張り合うのは企業価値を下げるだけの愚かな所業だ。
黙々と努力を続ければおのずと結果はついてくる。
宏斗には五歳離れた異母兄がひとりいる。
宏斗の母は後妻で、離婚した前妻が兄を引き取ったので一緒に暮らしたことはない。
そのため宏斗にすると遠い親戚のような感覚なのだが、母にとっては息子の厄介な強敵のようだ。
優秀な兄に負けるのは許さないと子供の頃から言われ、成績が下がるようなら競泳はやめさせると言われて必死に勉強した。
勝手に兄弟を比較しライバル扱いされるのは大人になった今でも続いている。
兄はグループ会社の社長を務めていて、父の後を継ぐのは兄か宏斗か現状ではまだ決まっていない。
母親が見合い話を持ってくるのにはそれが関係している。
父が無視できないような家柄の娘と宏斗を結婚させ、後継者争いで一歩リードしようとしているのだ。
(父はそんなもので後継者を指名しないと言っても聞く耳持たずだから困る。そもそも俺は兄と争う気はない)
いつかは社長になり自分の理想とするビジネスを展開したいと夢見ているが、後継者争いで足を引っ張り合うのは企業価値を下げるだけの愚かな所業だ。
黙々と努力を続ければおのずと結果はついてくる。