御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
高校三年生の時のクラス担任が定年退職したそうだ。

そのおつかれさま会もかねて、二か月後に初めてのクラス会を開く連絡があったらしい。

「全然、知らなかったよ」

『SNSのグループメッセージでやり取りしてるからね。クラスの子、ほとんど入ってるよ。出欠確認とか私を通さずにできるし、渚をグループメッセージに招待していい?』

渚も以前は入っていたが、繁史と結婚していた時にいらない繋がりだと言われてほとんどの友人の連絡先を消されてしまった。

離婚を機に新しい携帯に変えてからも、地元の友人では由奈としか連絡を取っていなかった。

(クラス会には行けないけど……)

地元で開催するはずである。

離婚を叔父に報告した際に激怒され、二度と静岡の地を踏むなと言われているので参加できないが、こういう連絡があるたびに忙しい由奈に間に入ってもらうのは申し訳ない。

それで電話を切ってから、もう一度グループメッセージに入れてもらった。

懐かしい人たちから【元気だった?】とメッセージが来て、嬉しくなる。

(叔父さんがいつか許してくれたら、静岡に帰りたいな)

両親と兄の墓参もできないのが悲しい。

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