御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
腕を掴まれ強い力でエレベーター内に連れ込まれる。
「宏斗さんっ!」
精一杯叫んだけれど、彼に声が届いたかわからないまま扉が閉まった。
上昇するエレベーターの中、隅で怯える渚に汚いものを見るかのような視線が注がれた。
「レストランの仕事をクビになってから、体でも売って稼いでいたのか?」
困窮していると思っていた元妻が、ハイブランド品を身にまとっているのでそう思ったのだろう。
「ち、違います。勝手なことを言わないでください」
震える声で否定すると、バカにしたように鼻を鳴らされた。
「随分と生意気になったな。しつけ直しが必要か」
五階でエレベーターの扉が開いて、力づくで降ろされる。
一階と違いかなり静かで、飲食店の入っていないフロアなのかもしれない。
近くに貸会議室と書かれたグレーのドアがあり、繁史がパスワード入力で解錠して開けていた。
先ほどまでここで誰かと仕事の打ち合わせをしていたのかもしれないが、今は中に誰もいないようだ。
「入れ」
「入りません。手を離してください」
「言うことを聞かないと痛い目に遭わせるぞ」
「宏斗さんっ!」
精一杯叫んだけれど、彼に声が届いたかわからないまま扉が閉まった。
上昇するエレベーターの中、隅で怯える渚に汚いものを見るかのような視線が注がれた。
「レストランの仕事をクビになってから、体でも売って稼いでいたのか?」
困窮していると思っていた元妻が、ハイブランド品を身にまとっているのでそう思ったのだろう。
「ち、違います。勝手なことを言わないでください」
震える声で否定すると、バカにしたように鼻を鳴らされた。
「随分と生意気になったな。しつけ直しが必要か」
五階でエレベーターの扉が開いて、力づくで降ろされる。
一階と違いかなり静かで、飲食店の入っていないフロアなのかもしれない。
近くに貸会議室と書かれたグレーのドアがあり、繁史がパスワード入力で解錠して開けていた。
先ほどまでここで誰かと仕事の打ち合わせをしていたのかもしれないが、今は中に誰もいないようだ。
「入れ」
「入りません。手を離してください」
「言うことを聞かないと痛い目に遭わせるぞ」