男装少女は魔法学園で夢を見る

自らの左の小指で鈍く光る指輪を見つめる。


いくらシンプルとはいえど、最近の男子高生がつけるには些か可愛すぎやしないだろうか…

もし付けるとしても、もっと綺麗で傷のないものを選ぶだろうし。



少し私が通う学園について整理しよう。



緋月魔法高等学園、家柄、頭脳、能力。その3つすべてが高水準であるものしか入学を許されないスーパーエリート育成学園だ。

大半の者は幼少期からこの学園に通い、幼稚舎に入れたら神童、中等部から転入できたなら学園中どころかお貴族さまたちの間で時の人になれるとされるほど。

高等部からの転入は緋月魔法高等学園を少しでも知る人なら全員が口を揃えて【ありえない】と断言してしまうほど。



そんな学園の、高等部に、私は、編入するのだ。




おっけー、時期が悪かった。

そもそもこの学園に編入などというシステムは存在しないのだ。
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