娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
杏奈はうなずいた。

「メニューが増えればお客様の選択肢も増えますから、実現するといいですね」

「なに他人事みたいなことを言ってるのよ。茅島さんの案でしょ? もっと喜びなさい」

「喜んでますよ。もちろん」

そう返したものの、実のところ情報量が多すぎて理解が追いていない。

提案したメニューの評判がいいというだけでも感動でいっぱいいっぱい。

それだけでなく〝頼れるごはん〟がレギュラーメニューに仲間入りできるかもしれない。

突然すぎてこれが現実なのかどうかが曖昧で、適当な言葉が浮かばないのだ。

「ひとまずフェアの滑り出しが好調でよかったわ。うちの注文数も毎日右肩上がりで増えてるし、SNSでもよく流れてくるし、順調順調。おめでとう。よかったわね」

三園は杏奈の背中をポンと叩いた。

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