娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
「よかったー。朱音、早くランのお散歩に行きたい」

「そうだねー。お散歩、早く行けるようになるといいね」

「楽しみっ」

三日前、娘の塔子が運転する車で連れて来られ受診した公美子おばあちゃんは、盲腸と診断されて入院し、翌日、手術を受けた。 

腹腔鏡下手術だったので傷口は小さく回復も早いと聞いて、ホッとした。

リハビリもがんばっているらしく、杏奈たちが病室を訪ねた時にも看護師に付き添われて、廊下をゆっくりと歩いていた。

そのモチベーションとなっているのは、もちろんラン。

今は娘の塔子が自身の自宅に連れ帰っていて、公美子おばあちゃんの帰りを一緒に待っているそうだ。

公美子おばあちゃんを病院に連れて行くと塔子から電話をもらった時には心配したが、手術が無事に終わり、順調に回復しているようなので、ひと安心だ。

「ママー、朱音お腹が空いた」

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