娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
「朱音ちゃん? どうしたの?」

「あー、園長先生もいるー」

あっという間に園児たちが杏奈たちの周りを取り囲んだ。

「あかねちゃんをいじめないで」

「いじめっこはだめだよ」

子どもたちの声が、次々と蓮斗に向けられる。

「違うの。みんな、違うのよ、この人は朱音ちゃんをいじめてないから心配しないで」

園長の困った声にも、子どもたちは「でも」「だって」と繰り返し始めた。

「別にいじめられてるわけじゃないから安心してね。この人はなにも関係ないのよ。朱音は今、ちょっと甘えてるだけで大丈夫。でもありがとう」

杏奈は子どもたちに言い聞かせ、教室に戻るように促した。

「関係ないって、そんなわけないだろ。どう見てもその女の子、俺に似てる。杏奈だってそう思うだろ……は? なんだよ、こんな時に」

蓮斗はため息まじりにつぶやきながら、ポケットからスマホを取り出した。

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