娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
画面を確認して、微かに眉を寄せる。

「塩崎です。……はい、その件なら明日報告にうかがう予定で。え、今から、ですか? はい……わかりました。ただ、今はまだ出先なので一時間ほどかかりますけどいいでしょうか。……承知しました。すぐに向かいます」

蓮斗は会話を終えると天井を見上げ、気持ちを落ち着けるように息を吐き出した。

仕事の話のようだが、トラブルでもあったのだろうか。

別れた当時、蓮斗は弁護士として仕事に没頭していたが、今はもうジャケットの襟に弁護士バッジはついていない。

だとすると、あのあと父親の会社に後継者として入社して、お見合い相手の女性と結婚したのかもしれない。

「……忙しそうね」

園長が困り顔で蓮斗に声をかける。

「慣れたよ」

蓮斗はあっさり答えると、再び杏奈に視線を向けた。

ひと目で蓮斗が混乱しているとわかる。

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