娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
窓際の席に着きオムライスを注文した後も、気になりチラチラと視線を向ける。

今月末の文化祭の実行委員会で顔を合わせることはあるが、実行委員長の蓮斗と二年生の委員代表である杏奈とは、事務的なやり取りをする程度で個人的な付き合いはない。

とはいえ特待生として入学し、以降も学年トップを維持している杏奈は学内で有名で、蓮斗も彼女の存在は以前から知っていた。

今回実行委員として彼女と知り合い、真面目で努力家、そして誠実な人柄に触れて、彼女を頼りにするようになるのはあっという間だった。

昨日も実行委員の集まりの後で、早々に作成したという当日必要な備品のリストを手渡された。


『去年のリストを手直ししただけです。早い方が委員長たちも効率よく作業が進められると思って』

謙虚にそう言っていたが、クラスごとの出し物や教室の内装は毎年違っていて必要な備品も変わってくる。

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