娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
勉学だけでなく部活動にも力を入れていて、スポーツ関係で全国大会に出場するのはもちろん、芸術系でも名のあるタイトルを手にする生徒が数多く在籍している。

先月は放送部が放送局主催の放送コンテストで見事優勝し、全校集会で校長から祝いの言葉を受けていた。

勉強や部活、それらは生徒の自主性に任されている部分が大きく、校則もそれほど厳しくはないが、アルバイトは禁止されている。

なのにどうして彼女は校則を破ってまでアルバイトをしているのだろう。

ここは都内でもオフィス街として有名な場所で、学校からも遠い。

高校生が遊びに来るような場所ではないが、こうして自分は彼女を見つけてしまった。

もしも他の生徒や教師に見つかったら、最悪の場合退学ということもあるのだ。

「お待たせしました……え、塩崎先輩……」

料理を運んで来た杏奈が、蓮斗に気づいた途端動きを止めて表情を強張らせた。

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