娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
スマホで確認すると、ここは飲み物やスイーツだけでなく、食事にも力を入れている人気のカフェで、都内を中心に全国展開しているらしい。

たしかにオムライスは絶品で、あっという間に完食した。

その間も杏奈は忙しそうに満席の店内で接客していた。

実行委員の役割を熱心にこなし、面倒な仕事も進んで引き受けてくれる。

同級生はもちろん先輩や後輩からも信頼されていて、今回の文化祭を成功させるためにはなくてはならない存在だ。

それはここでも変わらないようで、休みなく動き続けていて他の店員に指示する場面もあった。

これほど忙しいなら、話をするのはあきらめた方がよさそうだ。

蓮斗は杏奈が学校関係者に見つからないようにと気にかけながら、店を出た。



翌日。蓮斗は杏奈のことが気がかりで普段よりも早く登校した。

すると、同じく昨日のことを気にしてか、杏奈が一階の玄関に立ち蓮斗を待っていた。

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