娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
「俺も、茅島さんとこんな風に話せなくなるのは残念だし、寂しいよ」

『本当ですか?』

信じられないのかさらに不安そうな声でつぶやく杏奈が、たまらなく愛おしい。

自分の気持ちに気づいたせいか、なおさらそう思ってしまう。

「だから……」

蓮斗は一度深呼吸すると、緊張する気持ちを押しやるようにスマホを強く握りしめた。

「俺と付き合ってほしい。茅島さんのことが、好きなんだ」

口にした途端、甘さも飾り気もない言葉しか言えない自分に苦笑した。

好きになった相手に気持ちを伝えるのは初めてで、それは仕方がない。

というより気持ちを伝えなければと焦るほど好きになったのは、杏奈が初めてだ。

『う、嘘。私も、ずっと先輩のことが……でも、本当に? 夢?』

オロオロしている杏奈の声が耳元に届く。

〝ずっと先輩のことが……〟

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