ミラージュ・プリンセス♡ 〜私が、王女さまって本当ですか?〜
「それでは、本日の予定についてご報告いたします」

 レオンハルトが咳払いをして、真面目な顔に戻る。
 よかった、なんとか乗り切ったみたい。

 円卓を囲んでの会議が始まった。
 といっても、私はただ座っているだけ。
 レオンハルトが広げた大きな地図には、難しそうな記号や文字がびっしり書き込まれている。

「東の国境付近で魔物の目撃情報が増えています。第三騎士団を派遣し、警備を強化すべきかと」

「魔力量の変動データとも一致している。地下水脈からの魔力漏れが原因だろう」

 レオンハルトの報告に、ユーリウスが淡々と補足する。

「えー、じゃあ僕が作った『魔物ホイホイくん2号』を設置しようよ! 自動で網が出るし」

「却下だ。前回、誤作動で羊を捕獲しただろう」

「あれから改良したんだよ!? 魔核のない生き物は捕獲できないように」

 三人の会話は専門用語だらけで、私にはさっぱりわからない。
 ロゼリアのメモには、適当にうなずいていれば……って書いてあったけど……本当にこれでいいのかな。
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