魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
(こんな場所に呼び出して何をするつもりかしら。それに一人で来いなんて…………脅されてもいないのに言うことを聞く筋合いはありませんわねぇ)

考えが甘いだけなのか、はたまた予想外のことをしてくれるのか、楽しみで仕方ない。

(魔法で攻撃されてしまうのかしら。それとも決闘? でもここはナリニーユ帝国だわ。事前に勉強してきたけれど、そんな風習はなかったはず……)

本当はこのまま断ってしまうか、名前を言わせた方がいいのだが楽しみはとっておいた方がいいはずだ。

(人を使って襲わせるとかは? 侍女たちに囲まれて魔法を浴びせられあるのかしら。それでもいいけれどもう少し楽しませてもらわないとつまらないですわ)

シャルレーヌはさまざまな考えを巡らせつつ、体調を回復するために目を閉じた。


辺りが暗くなってきた頃、ルイに起こされてあくびをしつつも準備をしていく。
今から呼び出しに応じる格好ではないが、おしゃれをして夜に出るのは久しぶりだ。


「何が起こるのかしら。楽しみですわね」

「我々は後ろで待機しております」

「あら、一人でいいのに……」

「そういうわけにはいきません」
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