魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意

「どんな方法を使ったのか白状しろ!」

「それよりも侍女を同席させてもよろしいでしょうか?」

「なっ……!? 僕は一人で来いと言ったじゃないか! どうしてここに侍女を連れてきているんだ!」


自分たちの立場は頭にないのだろうか。
約束を破ったことに怒りを露わにしてシャルレーヌを罵倒し始めたを出す。
どうやらモルガンはシャルレーヌが思うより、ずっと子どもっぽいようだ。
実際は十五歳で、まだまだ子どもなのだろうが皇帝の側近としてはどうなのだろうか。

(これはかわいらしいとはまた違う感情ですわね……)

リリーともヴィクトールとも違う。
シャルレーヌが大好きで一番かわいがっていた弟のグレゴリーは八歳だが、彼と比べても随分と幼く見えてしまう。

(グレゴリーだと思えば……いえ、偏見はよくありませんわ。何かお考えがあるのかもしれせんし)

また新しい感情にシャルレーヌは戸惑いつつも説明しようと口を開く。


「モルガン様、わたくしは陛下と結婚しているのです。モルガン様と二人きりで共にいることで立場が悪くなるのはお互い様のように思いますが……」

「…………。何を言ってるんだ?」
< 121 / 176 >

この作品をシェア

pagetop