魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
どうやら察しがいいタイプではないようだ。
高貴な容貌、恵まれた外見ながら、中身はかなり残念なようだ。

(謁見の時も陛下は傍若無人に振る舞いながら、動揺して失言しそうになったモルガン様を庇っていたのかしら)

どうやら彼には噛み砕いてストレートに説明したほうがいいようだ。


「わたくしと密会していると疑われたら、モルガン様は陛下を裏切っていることにはなりませんか?」

「ぼ、僕が陛下を裏切るわけないじゃないか!」

「二人きりでいるところを見られてしまえば、夜に密会していると疑われても仕方ない状況ですわ」

「はっ……!」

「わたくしはメモを持っておりますし、あなたがわたくしを誘い出したことになります。それにモルガン様に誰も連れずに来いと言われておりますから……」


モルガンはシャルレーヌの言っている意味がやっとわかったのだろう。
急に慌て始めたではないか。
匿名で呼び出されたうえに二人きりで会おうとしていたとなれば体裁が悪い。


「わ、わかった。侍女の同席を許可する! 今すぐに連れてきてくれ」

「ふふっ、わかりましたわ」
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