魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
「今のお話ですが、わたくしになんの関係が?」

「…………え?」

「ですから、あなたがカラスがいなくなり困っていると、どうしてわたくしが責められなければならないのです?」

「それは……」


モルガンは明らかに狼狽えていた。
どうやらなんて返事をすればいいのかわからないようだ。


「こ、後宮の君の部屋の前にカラスが出入りしていることは知っているんだ。それに……っ、君がきてから鳥や動物たちがここから一気にいなくなったんだ!」

「わたくしがカラスを奪い従えているという証拠は? 本当にわたくしが来てから動物たちはいなくなったのですか? その根拠は?」

「……ッ」


シャルレーヌが問いかけるたびに、口ごもるモルガンは次第に涙目になっていく。
うまく言葉を紡げないのだとしたら少々、かわいそうだがこちらも譲れない。

(ずっと付き纏われても困りますもの)

それから何を言おうとしていたモルガンだったが、言葉が出てこなかったのかこちらを指す。


「だからっ……本当は僕と同じ魔法をつかえるんだろう!?」

「…………はい?」


予想外の言葉が返ってきたため返答に困ってしまう。
サンドラクト王国の人間であるシャルレーヌには魔法は使えない。
それは周知の事実だと思っていた。
けれどモルガンはシャルレーヌが自分と同じ魔法を使っていると決めつけているようだ。


「どんな魔法を使っているのかは知らないが、僕のカラスたちを返せ!」


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