【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
モルガンは手のひらが痛むのか、開いたり閉じたりを繰り返している。
それから顔を上げると、警戒するようにシャルレーヌを睨みつけた。

シャルレーヌはしばらく考えつつ、この場をどう切り抜けるか考えていた。
何故ならそのまま殴り飛ばして、モルガンを気絶させようと考えていたからだ。


「モルガン様もお一人ではなかったのですね。わたくしをあんなに責めたのに騙すなんてひどいですわ」

「僕はちゃんと……一人で、きたぞ……!」


ひっくり返っていたモルガンはお尻を押さえながら立ち上がる。
どうやら何が起こったのかわかっていないようで、どうして自分が尻もちをつくことになったのか理解できていないようだ。

オノレはモルガンを庇うように前に出た。
また手を出すことを警戒しているのだろうか。
服の下からもわかる逞しい筋肉、彼がどうしてこの場に現れたのか。
それは後々、カラスたちに聞くことにしよう。

(やっぱりバレておりますよねぇ……困りましたわ)

シャルレーヌがオノレがどう動くつもりなのを観察していた。
背も高く頬の傷や、体が大きいことからその威圧感は凄まじいものがある。
ルイも警戒しているからか、シャルレーヌの前に出た。

気まづい沈黙の後、彼は小さくため息を吐く。
片手を上げたことでシャルレーヌも構えようと一歩後ろに下がった時だった。

< 128 / 200 >

この作品をシェア

pagetop