【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
なのにっ……! わたくしの邪魔ばかりするっ)

シャルレーヌがわざとしているのか、そうではないのか、それすらもわからない。
無害のような顔をしているが、自分と同じように裏があるのではないか。そう思っていた。

(魔法も使えないくせに、出しゃばるんじゃないわよ……! 正妃になれるなんて勘違いしないことね)

シャルレーヌは明らかにヴィクトールを誘って、夜に会おうとしていた。
よくよく考えたら、あの物置き部屋に彼を呼んだのだって、自分の今の状況を見せつけるためだ。

(わたくしが直接関わっていても、こんなことが続けば陛下に疑われてしまうわ。そしたらお義父様にも怒られるし、わたくしの立場だって危うくなってしまうかも……)

侍女たちにもシャルレーヌには近づくなと釘を刺しておいた方がいいだろう。
本当は気に入らない。今すぐに排除してしまいたい。
ここで大切なのは動かず静かに待つことだ。そう言い聞かせていた。
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