【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
それにシャルレーヌの部屋を盗聴しているエマニュエルからも手紙が届いた。
その内容は彼女が夜な夜な〝テネブル〟という男を毎晩かわいがっているのではないかということだ。
『大好き』『かわいらしい』『ずっとそばにいて』
物置部屋で男と密会するたびにそんなことを言っているらしい。
窓を塞いでいるのは、彼との密会がバレないようにするためではないのか。そんなことが書かれていた。

(ふーん、珍しいこともあるものね。エマニュエルにしては役に立つ情報みたいね。気がきくじゃない)

恐らく不気味な侍女と侍従以外に、男を連れ込んでいて夜になると愛し合っているのかもしれない。

(嫁いできたくせになんてずうずうしいのかしら……!)

なんとか自分を落ち着かせて深呼吸をする。こんなことで立ち止まってはいられない。
邪魔な障害物は周りを使って踏み潰して壊していけばいい。今までもそうしてきたのだから。

(わたくしがいない間はあの性悪女がどうにかしてくれるはず……! そうだわ! あの子の病をわたくしが治してしまえばいいのよ)

アナベルはいいことを思いついたと唇を歪めた。
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