【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意

「さっそく皇帝陛下にお知らせしなくちゃ……このわたくしの善行を知れば、もっとわたくしのことを好きになってくれるはずだわ」


アナベルがシャルレーヌの病を治すとヴィクトールに言えばいい。
病弱な彼女のなんらかの症状、主に咳などがよくなれば挽回できるはずだ。

アナベルの魔法は万能ではない。
重い病や死ぬほどの怪我などは緩和する効果しかないが、軽いものであれば完治することもある。

(あのクソ女を逆に利用して、わたくしは再び成り上がるの! お詫びとでも言えばいいわよね。それにパーティーに出るなら体調を整えた方がいいもの)

その後にリラックスするお茶だと毒を仕込めば、彼女は体調不良でパーティーに出席できなくなってしまう。
そこで仕方なくアナベルが出席すればいい。
アナベルは一応、教皇に相談するとそれはいい考えだといった。


「いいか、アナベル。絶対にバレるようなヘマはするんじゃないぞ」

「お義父様、わかってますわ。今度こそ絶対に大丈夫ですから」

「お前を押し上げるために、どれだけの金を使ったと思っている。ワシを失望させるなよ!」


怖い顔でこちらを睨みつける教皇を見ながら、何をそんなに深刻な表情をしているのかアナベルにはわからなかった。

(絶対にうまくいくのに何をそんなに心配しているのかしら)
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