魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
(こりないのねぇ……失態を取り戻そうと必死なのかしら)

どうやらエマニュエルが再び仕掛けているようだ。
魔力がなければ気づかれることはないと、そう思われているのだろう。


「ふふ、いい報告そうね」


慌てる蝙蝠たちを部屋に招き入れる。
部屋で話を聞いてみると、どうやらアナベルとエマニュエルの怒りがすさまじいそうだ。

(あらあら、皇帝陛下の前での失態が余程許せなかったのね)

それを煽ったのはシャルレーヌだが、元々は彼女たちから仕掛けてきたことだ。


「やるのならやられる覚悟を持たなければ、フェアじゃありませんもの……そう思わない?」


これから楽しそうだと思っていたが、妃の仕事など今のところほとんどない。
正妃にまったく興味はないが、彼の持つ闇魔法には興味津々だ。

(正妃が決まるまでは楽しめそうだわ。そろそろ動き出してもいいかしら)

シャルレーヌが期待していたことが次々と起こるとは知らずに、蝙蝠たちの頭を撫でていた。

(こればかりはお父様に感謝しないといけませんわね)

この同盟にはシャルレーヌが絡んだ約束事があるのかもしれない。
胸をときめかせながら蝙蝠と話し込んでいた。
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