魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
数日後の朝──。
シャルレーヌはとにかく体を休めなければと暗い部屋にこもっていた。
連続で日光に晒された代償は大きい。
夜になれば蝙蝠とカラスから情報を収集して、再び眠りにつく。
蝙蝠たちは不満そうだったが、少しの辛抱だと説得していた。
ナリニーユ帝国のことを知るにはまだまだ時間が足りないと、そう思ったからだ。
(魔法、関係性……大体、把握してきたけれど情報量が多くて大変だわ)
聞けば聞くほどにシャルレーヌから笑顔が消えていく。
(わたくし、お父様が魔法を毛嫌いしている理由がわかりましたわ)
便利な魔法や魔導具を使うことで皆が堕落しているように見えたからだ。
己を鍛えることもなく、すべての作業に魔法が関わっていた。
恐らく火の付け方すら誰も知らないのだろう。
(魔法はとても便利だけれど、もし魔法が使えなくなればぐに滅びそうですわね。なんて脆弱なのかしら)
サンドラクト王国では生活と自分を鍛えることに追われていて、とにかく時間がなかった。
かろうじて貴族もいるが、簡単に言えば強い順だ。
目の前の壁を越えなければ命すら危うい。
強い者こそすべてだった場所から、権力と魔法がすべての場所へ。
(ナリニーユ帝国からみれば、サンドラクト王国はさぞ滑稽なのでしょうね)
魔法やマナーを学ぶ以外は社交やお茶、パーティーと贅の限りを尽くして己の権力をアピールしている。
力より魔法。魔法が弱いものは役立たずだ。
(フェランお兄様のように頭を使って成り上がる方もいらっしゃるだろうけど……)
シャルレーヌはとにかく体を休めなければと暗い部屋にこもっていた。
連続で日光に晒された代償は大きい。
夜になれば蝙蝠とカラスから情報を収集して、再び眠りにつく。
蝙蝠たちは不満そうだったが、少しの辛抱だと説得していた。
ナリニーユ帝国のことを知るにはまだまだ時間が足りないと、そう思ったからだ。
(魔法、関係性……大体、把握してきたけれど情報量が多くて大変だわ)
聞けば聞くほどにシャルレーヌから笑顔が消えていく。
(わたくし、お父様が魔法を毛嫌いしている理由がわかりましたわ)
便利な魔法や魔導具を使うことで皆が堕落しているように見えたからだ。
己を鍛えることもなく、すべての作業に魔法が関わっていた。
恐らく火の付け方すら誰も知らないのだろう。
(魔法はとても便利だけれど、もし魔法が使えなくなればぐに滅びそうですわね。なんて脆弱なのかしら)
サンドラクト王国では生活と自分を鍛えることに追われていて、とにかく時間がなかった。
かろうじて貴族もいるが、簡単に言えば強い順だ。
目の前の壁を越えなければ命すら危うい。
強い者こそすべてだった場所から、権力と魔法がすべての場所へ。
(ナリニーユ帝国からみれば、サンドラクト王国はさぞ滑稽なのでしょうね)
魔法やマナーを学ぶ以外は社交やお茶、パーティーと贅の限りを尽くして己の権力をアピールしている。
力より魔法。魔法が弱いものは役立たずだ。
(フェランお兄様のように頭を使って成り上がる方もいらっしゃるだろうけど……)