約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
その夜、詩音が眠りについたあと、湊と和葉はリビングでこれからのことについて話し合っていた。
「湊さん、今日はありがとう」
「礼を言われるようなことは何もしてないさ」
「ううん、その……里菜さんとのことも、ありがとう」
何に対する感謝なのかを察した湊は穏やかな表情で口を開いた。
「彼女は根は優しい良い人だと思う。和葉がこれからも仲良くしたいのなら、そうすればいい。渡米しちまうが連絡は取れるし、会いに来ることだって出来るんだからな」
「うん……ありがとう」
里菜とは出来れば今後も関係を続けられたらと思っていた和葉は湊に認められて嬉しそうに頷いた。
これまで抱えていた問題も少しずつ解決へと向かい、ようやく先のことを考えられるようになった今、湊は改めて話を切り出した。
「これで問題はある程度片付いたと思うから……そろそろ渡米する日程を決めようか」
「そうね……」
日本を離れて新しい生活を始める。
その日が近づいていることを実感した和葉は少しだけ表情を引き締めた。
「詩音にはまだ話してないだろう?」
「うん。保育園を辞めたときは私がお仕事を辞めると保育園には通えなくなるからって伝えただけだし……」
「そうか。なら早速明日にでも近いうちに引っ越すことと日本を離れることを伝えようか」
「そうね、詩音にも心の準備をする時間が必要だものね」
「ああ。突然言われてもすぐには理解出来ないだろうし不安もあるだろうからな」
幼い詩音にとって住み慣れた場所を離れて遠い異国で暮らすことは大きな変化に違いない。
だからこそ、少しずつでも新しい生活を受け入れられるよう時間をかけて伝えていく必要があった。
「それと、俺としては……これまで和葉や詩音と過ごせなかった時間を少しでも埋めたいと思ってて……向こうに行く前に日本でどこか旅行にでも行こうかと思ってるんだが、どうかな?」
「いいわね、日本での思い出も作りたいし……詩音もきっと喜ぶと思うわ」
「そうか。それじゃあその予定も組まないとな」
「うん、そうだね」
離れていた時間を取り戻すことは出来ないからこそ、これまで出来なかった家族三人での生活を日本でも楽しみたい。
悲しい思い出ばかりにしたくない二人はやってみたいことを思いつくたび楽しそうに意見を交わしていった。
「せっかくだから詩音が喜びそうなところに沢山行きたいわね」
「そうだな。行きたいところは全部回るくらいのつもりで計画するか」
「ふふっ、そんなに回れるかな?」
「時間はあるんだ。焦らず、ゆっくり楽しめばいいさ」
そんな何気ないやり取りでさえ二人にとってはかけがえのない時間で、夜が更けるのも忘れるくらい二人はこれからの予定を楽しそうに話し合っていた。
もう誰にも邪魔はさせない。
これからは三人で幸せになるのだという決意を胸に。
「湊さん、今日はありがとう」
「礼を言われるようなことは何もしてないさ」
「ううん、その……里菜さんとのことも、ありがとう」
何に対する感謝なのかを察した湊は穏やかな表情で口を開いた。
「彼女は根は優しい良い人だと思う。和葉がこれからも仲良くしたいのなら、そうすればいい。渡米しちまうが連絡は取れるし、会いに来ることだって出来るんだからな」
「うん……ありがとう」
里菜とは出来れば今後も関係を続けられたらと思っていた和葉は湊に認められて嬉しそうに頷いた。
これまで抱えていた問題も少しずつ解決へと向かい、ようやく先のことを考えられるようになった今、湊は改めて話を切り出した。
「これで問題はある程度片付いたと思うから……そろそろ渡米する日程を決めようか」
「そうね……」
日本を離れて新しい生活を始める。
その日が近づいていることを実感した和葉は少しだけ表情を引き締めた。
「詩音にはまだ話してないだろう?」
「うん。保育園を辞めたときは私がお仕事を辞めると保育園には通えなくなるからって伝えただけだし……」
「そうか。なら早速明日にでも近いうちに引っ越すことと日本を離れることを伝えようか」
「そうね、詩音にも心の準備をする時間が必要だものね」
「ああ。突然言われてもすぐには理解出来ないだろうし不安もあるだろうからな」
幼い詩音にとって住み慣れた場所を離れて遠い異国で暮らすことは大きな変化に違いない。
だからこそ、少しずつでも新しい生活を受け入れられるよう時間をかけて伝えていく必要があった。
「それと、俺としては……これまで和葉や詩音と過ごせなかった時間を少しでも埋めたいと思ってて……向こうに行く前に日本でどこか旅行にでも行こうかと思ってるんだが、どうかな?」
「いいわね、日本での思い出も作りたいし……詩音もきっと喜ぶと思うわ」
「そうか。それじゃあその予定も組まないとな」
「うん、そうだね」
離れていた時間を取り戻すことは出来ないからこそ、これまで出来なかった家族三人での生活を日本でも楽しみたい。
悲しい思い出ばかりにしたくない二人はやってみたいことを思いつくたび楽しそうに意見を交わしていった。
「せっかくだから詩音が喜びそうなところに沢山行きたいわね」
「そうだな。行きたいところは全部回るくらいのつもりで計画するか」
「ふふっ、そんなに回れるかな?」
「時間はあるんだ。焦らず、ゆっくり楽しめばいいさ」
そんな何気ないやり取りでさえ二人にとってはかけがえのない時間で、夜が更けるのも忘れるくらい二人はこれからの予定を楽しそうに話し合っていた。
もう誰にも邪魔はさせない。
これからは三人で幸せになるのだという決意を胸に。