約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
その頃、湊は病院に到着して叔父や大我と合流していた。
「すまないね、わざわざ来てもらって」
「ごめんね湊くん」
申し訳なさそうに頭を下げる二人に湊は小さく首を横に振った。
「いや、二人が悪いわけじゃないから謝らないでほしい。むしろ巻き込んで申し訳ない」
「そんなことないよ。それじゃあ、行こうか」
叔父に促され三人で父親の病室へと向かい、病室の前に着くと叔父が扉をノックする。
「兄さん、入るよ」
声を掛けてから扉を開けて叔父が先に中へ入ると、その後に大我が続いた。
ベッドに横たわっていた父親は二人の姿を目にすると、ゆっくりと顔を上げた。
「……おお、大我、来てくれたのか……」
「はい……」
「兄さん」
「何だ?」
叔父に呼び掛けられた父親が視線を向ける。
「……湊が、来てるよ」
「湊が……?」
その名を口にした途端、父親の表情が少しずつ険しくなっていった。
「今更、何をしに来たのか知らないが……アイツは、この私と縁を切ると言ったんだ。それが何だ? 私が倒れたから、嘲笑いにでも来たのか?」
吐き捨てるように言う父親に叔父がたまらず声を荒らげた。
「兄さん!」
「伯父さん」
大我も呆れたように父親を見つめる。
「兄さん、いい加減素直になれよ! あんなに湊に会いたがってただろう? いつまで意地を張ってるつもりなんだよ?」
「そうだよ伯父さん。いつまでも意地を張っていたら湊くんと本当に会えなくなるんだよ?」
二人から立て続けに言われた父親は返す言葉を失った。
何か言い返そうと口を開きかけたものの結局何も言えずに黙り込んでしまう。
すると、その沈黙を破るように湊が病室へと一歩足を踏み入れた。
「……湊……」
父親がかすれた声で湊の名を呼ぶも、湊は特に表情を変えることなくベッドに横たわる父親を見つめた。
「相変わらずだな。まあ別にアンタが俺に何を言おうが、どう思おうが何とも思わないが……それだけ元気ならまだまだ長生きするだろうよ」
淡々と言い放つと湊は叔父や大我へ視線を向けた。
「叔父さん、大我、悪いけど俺はもう帰るよ」
「湊!」
「湊くん!」
このままでは和解するどころか、かえって関係が悪化してしまう。
そう危惧した叔父と大我は慌てて湊を引き止めようとしたそのときだった。
湊のスマートフォンがバイブで着信を知らせ、画面に表示された名前を確認した湊はわずかに眉を寄せた。
電話の相手は真宙で、千宙と共に和葉たちの元へ向かったはずだ。
そんな真宙からの連絡となれば何かあったのではないかという嫌な予感が脳裏を過ぎり、
「……悪い、急用かもしれないから一旦外に出る」
そう告げると引き止める二人を振りほどくように湊は足早に病室を出ると廊下を進み電話が出来る場所まで移動してすぐさま真宙へ折り返した。
「すまないね、わざわざ来てもらって」
「ごめんね湊くん」
申し訳なさそうに頭を下げる二人に湊は小さく首を横に振った。
「いや、二人が悪いわけじゃないから謝らないでほしい。むしろ巻き込んで申し訳ない」
「そんなことないよ。それじゃあ、行こうか」
叔父に促され三人で父親の病室へと向かい、病室の前に着くと叔父が扉をノックする。
「兄さん、入るよ」
声を掛けてから扉を開けて叔父が先に中へ入ると、その後に大我が続いた。
ベッドに横たわっていた父親は二人の姿を目にすると、ゆっくりと顔を上げた。
「……おお、大我、来てくれたのか……」
「はい……」
「兄さん」
「何だ?」
叔父に呼び掛けられた父親が視線を向ける。
「……湊が、来てるよ」
「湊が……?」
その名を口にした途端、父親の表情が少しずつ険しくなっていった。
「今更、何をしに来たのか知らないが……アイツは、この私と縁を切ると言ったんだ。それが何だ? 私が倒れたから、嘲笑いにでも来たのか?」
吐き捨てるように言う父親に叔父がたまらず声を荒らげた。
「兄さん!」
「伯父さん」
大我も呆れたように父親を見つめる。
「兄さん、いい加減素直になれよ! あんなに湊に会いたがってただろう? いつまで意地を張ってるつもりなんだよ?」
「そうだよ伯父さん。いつまでも意地を張っていたら湊くんと本当に会えなくなるんだよ?」
二人から立て続けに言われた父親は返す言葉を失った。
何か言い返そうと口を開きかけたものの結局何も言えずに黙り込んでしまう。
すると、その沈黙を破るように湊が病室へと一歩足を踏み入れた。
「……湊……」
父親がかすれた声で湊の名を呼ぶも、湊は特に表情を変えることなくベッドに横たわる父親を見つめた。
「相変わらずだな。まあ別にアンタが俺に何を言おうが、どう思おうが何とも思わないが……それだけ元気ならまだまだ長生きするだろうよ」
淡々と言い放つと湊は叔父や大我へ視線を向けた。
「叔父さん、大我、悪いけど俺はもう帰るよ」
「湊!」
「湊くん!」
このままでは和解するどころか、かえって関係が悪化してしまう。
そう危惧した叔父と大我は慌てて湊を引き止めようとしたそのときだった。
湊のスマートフォンがバイブで着信を知らせ、画面に表示された名前を確認した湊はわずかに眉を寄せた。
電話の相手は真宙で、千宙と共に和葉たちの元へ向かったはずだ。
そんな真宙からの連絡となれば何かあったのではないかという嫌な予感が脳裏を過ぎり、
「……悪い、急用かもしれないから一旦外に出る」
そう告げると引き止める二人を振りほどくように湊は足早に病室を出ると廊下を進み電話が出来る場所まで移動してすぐさま真宙へ折り返した。