約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
湊が帰ったあと、和葉は詩音と一緒に風呂へ入り髪を乾かして寝かしつけると、詩音は安心しきったように規則正しい寝息を立て始める。
「おやすみ、詩音」
湊にプレゼントして貰ったウサギのぬいぐるみと、クレーンゲームで獲得したクマのぬいぐるみを抱き締めながら眠る詩音。
そんな微笑ましい光景に小さく笑みを浮かべながら頬をそっと撫でると、和葉は音を立てないよう静かに寝室を後にした。
リビングへ戻り、テーブルの上に置いていたスマートフォンを手に取る。
すると、画面には一件の新着メッセージが表示されていた。
送り主の名前を見た瞬間、和葉の鼓動が大きく跳ね、息を呑みながらメッセージを開く。
《連絡先、教えてくれてありがとう。俺としては、一からやり直したいと思ってる。もちろん、詩音ちゃんのことも考えた上で。俺の気持ちはあの時から一ミリも変わってないから》
短い文章だったけれど、一文字一文字から真っ直ぐな想いと揺るぎない決意が痛いほど伝わってきて、
「…………っ」
気づけば和葉の視界は滲み頬を温かい涙が伝っていた。
唇を噛んでも涙は止まらず、ぽたりぽたりと雫が零れ落ちていく。
湊の想いは嬉しかった。
四年もの間、変わらず自分を想い続けてくれていたことも、詩音ごと受け入れようとしてくれていることも。
けれど、彼の前から姿を消したのは自分自身。
もう二度と会わないーーそれが、あの日の和葉の決意だった。
だからこそ、嬉しさだけでは割り切れない。
後ろめたさや罪悪感という様々な感情が胸の奥で渦を巻き、和葉はスマートフォンをそっと胸に抱き寄せる。
「……私、どうすればいいのかな」
誰にも届かない小さな呟きが静かなリビングに溶けていく中、流れ続ける涙を止めることは出来なかった。
一方その頃、高速道路を走り早々にホテルへ戻った湊は部屋へ入るなりスマートフォンを手に取った。
ようやく教えてもらえた連絡先。
真っ先に伝えたかったのは連絡先を教えてくれたことへの感謝と、自分の変わらない想いだった。
何度も文章を打ち直してようやく納得のいく言葉を送り終えた湊は息を吐くとベッドへ倒れ込んだ。
この奇跡のような再会。
二度と訪れないかもしれないこの機会を絶対に無駄にはしたくない。
四年前、和葉が何故自分の前から姿を消したのか、その理由は今も分からない。
けれど、それを無理に聞き出すつもりはなかった。
今は和葉の気持ちを何よりも大切にしながら少しずつ距離を縮めていく。
それだけをすべきだと弁えているから。
「今度こそ、絶対に離さない」
そう固く心に誓った湊は和葉からの返信を静かに待ち続けるのだった。
「おやすみ、詩音」
湊にプレゼントして貰ったウサギのぬいぐるみと、クレーンゲームで獲得したクマのぬいぐるみを抱き締めながら眠る詩音。
そんな微笑ましい光景に小さく笑みを浮かべながら頬をそっと撫でると、和葉は音を立てないよう静かに寝室を後にした。
リビングへ戻り、テーブルの上に置いていたスマートフォンを手に取る。
すると、画面には一件の新着メッセージが表示されていた。
送り主の名前を見た瞬間、和葉の鼓動が大きく跳ね、息を呑みながらメッセージを開く。
《連絡先、教えてくれてありがとう。俺としては、一からやり直したいと思ってる。もちろん、詩音ちゃんのことも考えた上で。俺の気持ちはあの時から一ミリも変わってないから》
短い文章だったけれど、一文字一文字から真っ直ぐな想いと揺るぎない決意が痛いほど伝わってきて、
「…………っ」
気づけば和葉の視界は滲み頬を温かい涙が伝っていた。
唇を噛んでも涙は止まらず、ぽたりぽたりと雫が零れ落ちていく。
湊の想いは嬉しかった。
四年もの間、変わらず自分を想い続けてくれていたことも、詩音ごと受け入れようとしてくれていることも。
けれど、彼の前から姿を消したのは自分自身。
もう二度と会わないーーそれが、あの日の和葉の決意だった。
だからこそ、嬉しさだけでは割り切れない。
後ろめたさや罪悪感という様々な感情が胸の奥で渦を巻き、和葉はスマートフォンをそっと胸に抱き寄せる。
「……私、どうすればいいのかな」
誰にも届かない小さな呟きが静かなリビングに溶けていく中、流れ続ける涙を止めることは出来なかった。
一方その頃、高速道路を走り早々にホテルへ戻った湊は部屋へ入るなりスマートフォンを手に取った。
ようやく教えてもらえた連絡先。
真っ先に伝えたかったのは連絡先を教えてくれたことへの感謝と、自分の変わらない想いだった。
何度も文章を打ち直してようやく納得のいく言葉を送り終えた湊は息を吐くとベッドへ倒れ込んだ。
この奇跡のような再会。
二度と訪れないかもしれないこの機会を絶対に無駄にはしたくない。
四年前、和葉が何故自分の前から姿を消したのか、その理由は今も分からない。
けれど、それを無理に聞き出すつもりはなかった。
今は和葉の気持ちを何よりも大切にしながら少しずつ距離を縮めていく。
それだけをすべきだと弁えているから。
「今度こそ、絶対に離さない」
そう固く心に誓った湊は和葉からの返信を静かに待ち続けるのだった。