約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
腕を引かれた和葉はそのまま湊の胸の中へと抱きすくめられ、逃れようと身をよじるものの湊の腕は緩む気配がない。
「湊さん、離して……」
そう抗議の声を上げても湊は何も答えず、
「湊さん……」
もう一度呼びかけると少しの沈黙のあとで湊が低い声で問いかけた。
「……和葉……俺から離れたいのは、本心か?」
「……っ」
胸の奥を見透かされたような問いに和葉は言葉を失った。
「和葉が心の底から俺と離れたい、一緒になりたくねぇって言うなら……それも仕方ないのかもしれない」
そう言いながらも湊の腕には力がこもる。
「けど、そうじゃないなら……俺は納得できねぇ」
「私、は……」
「海外研修を終えて帰国した時、お前と連絡が取れなくなって……俺は現実が受け入れられなかった。将来を誓い合ったのに、なんでだよって……何度も思った。可能な限りお前を探した。けど、見つからなかった」
「…………」
和葉は黙ったまま湊の胸元を見つめる。
「けど、それも全て、親父のせいなんだろうな……先手を打って、調査会社を手懐けて……俺にお前の居場所を知られないよう情報を操作させてたんだろうって思ったよ」
「…………」
「だからこそ、あの日、ホテルでお前と再会した時は……運命なんじゃないかって思った。子供がいたことには驚いたけど……」
そこで湊は一度言葉を切ると、和葉の顔を覗き込むようにして静かに問いかける。
「なあ、和葉……詩音ちゃんは……誰の子なんだ?」
「……え?」
思いもよらなかった問いに和葉の瞳が揺れると、そんな和葉を見つめながら湊はさらに問いを重ねた。
「……どうして急に、俺の前から姿を消したんだ?」
「……それ、は……」
湊は和葉を責めることなくただ真っ直ぐに見つめ、落ち着いた様子で言葉を続けていく。
「お前が話してくれるまで待とうと思ってた。けど……お前がまた俺の元から離れようとするなら…………せめて、この二つの質問には答えてくれ」
そして、悲痛な表情を浮かべる湊を目の当たりにした和葉の胸が締めつけられる。
これ以上、黙っていることなんてできない。
そう思った瞬間和葉の瞳に堪えていた涙が滲み、
「……詩音、は……」
震える声でゆっくりと口を開いた。
「湊さん、離して……」
そう抗議の声を上げても湊は何も答えず、
「湊さん……」
もう一度呼びかけると少しの沈黙のあとで湊が低い声で問いかけた。
「……和葉……俺から離れたいのは、本心か?」
「……っ」
胸の奥を見透かされたような問いに和葉は言葉を失った。
「和葉が心の底から俺と離れたい、一緒になりたくねぇって言うなら……それも仕方ないのかもしれない」
そう言いながらも湊の腕には力がこもる。
「けど、そうじゃないなら……俺は納得できねぇ」
「私、は……」
「海外研修を終えて帰国した時、お前と連絡が取れなくなって……俺は現実が受け入れられなかった。将来を誓い合ったのに、なんでだよって……何度も思った。可能な限りお前を探した。けど、見つからなかった」
「…………」
和葉は黙ったまま湊の胸元を見つめる。
「けど、それも全て、親父のせいなんだろうな……先手を打って、調査会社を手懐けて……俺にお前の居場所を知られないよう情報を操作させてたんだろうって思ったよ」
「…………」
「だからこそ、あの日、ホテルでお前と再会した時は……運命なんじゃないかって思った。子供がいたことには驚いたけど……」
そこで湊は一度言葉を切ると、和葉の顔を覗き込むようにして静かに問いかける。
「なあ、和葉……詩音ちゃんは……誰の子なんだ?」
「……え?」
思いもよらなかった問いに和葉の瞳が揺れると、そんな和葉を見つめながら湊はさらに問いを重ねた。
「……どうして急に、俺の前から姿を消したんだ?」
「……それ、は……」
湊は和葉を責めることなくただ真っ直ぐに見つめ、落ち着いた様子で言葉を続けていく。
「お前が話してくれるまで待とうと思ってた。けど……お前がまた俺の元から離れようとするなら…………せめて、この二つの質問には答えてくれ」
そして、悲痛な表情を浮かべる湊を目の当たりにした和葉の胸が締めつけられる。
これ以上、黙っていることなんてできない。
そう思った瞬間和葉の瞳に堪えていた涙が滲み、
「……詩音、は……」
震える声でゆっくりと口を開いた。