約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
「会社は、現副社長で俺の従兄弟に任せるつもりだ。あいつは優秀な奴だから十分任せられる」
湊は迷いのない口調でそう告げた。
跡取りとして、そして現社長として、これまで背負ってきたものを手放すことに少なからず葛藤はあるはずだが、表情には揺らぎがなかった。
「……そんなに簡単に、離れられるの?」
「その辺は真宙が協力してくれるから問題ない。会社を離れる為の手続きも引き継ぎも俺一人じゃない。それと、次の仕事についても知り合いに協力を頼むつもりだ」
「知り合い?」
「ああ。海外研修の頃に現地で知り合った人だ。俺より五歳年上で向こうで会社を経営してる。それなりに名の知られた会社で人脈がある。彼の繋がりでどこか仕事を斡旋してもらえないか聞いてみるつもりだ。ただ初めは苦労をかけることになるかもしれないけど、出来る限り早く生活の基盤を整えるつもりだ」
「…………」
その言葉を聞いても和葉の胸にある不安は消えず、別の恐怖が込み上げてくる。
「……こんなこと、言いたくはないけど……湊さんのお父様は……きっと、どんな手でも使ってくる……上手くいくのかな……。私たちだけなら、まだいい。でも……もし詩音に何かあったら……私……」
そこまで言ったところで和葉の身体が小さく震え、その震えに気づいた湊は力強く抱き締める。
「大丈夫、必ず守る」
和葉の背中をゆっくりと撫でながら湊は言葉を続けていく。
「真宙も千宙も協力してくれる。和葉と詩音を危険な目には遭わせないし何があっても俺が二人を守る。だから……もう一人で怖がらなくていい。詩音のことは二人で守っていこう」
“一人じゃない”
その事実が和葉の恐怖を少しずつ和らげていく。
「……そう、だよね…………もう、一人じゃないもんね…………」
「ああ、そうだ。和葉は何も心配しなくていいから」
「湊さん……っ」
不安が消えたわけではないけれど、こうして自分たちを守ろうとしてくれる湊の存在が何よりも心強かった。
湊は迷いのない口調でそう告げた。
跡取りとして、そして現社長として、これまで背負ってきたものを手放すことに少なからず葛藤はあるはずだが、表情には揺らぎがなかった。
「……そんなに簡単に、離れられるの?」
「その辺は真宙が協力してくれるから問題ない。会社を離れる為の手続きも引き継ぎも俺一人じゃない。それと、次の仕事についても知り合いに協力を頼むつもりだ」
「知り合い?」
「ああ。海外研修の頃に現地で知り合った人だ。俺より五歳年上で向こうで会社を経営してる。それなりに名の知られた会社で人脈がある。彼の繋がりでどこか仕事を斡旋してもらえないか聞いてみるつもりだ。ただ初めは苦労をかけることになるかもしれないけど、出来る限り早く生活の基盤を整えるつもりだ」
「…………」
その言葉を聞いても和葉の胸にある不安は消えず、別の恐怖が込み上げてくる。
「……こんなこと、言いたくはないけど……湊さんのお父様は……きっと、どんな手でも使ってくる……上手くいくのかな……。私たちだけなら、まだいい。でも……もし詩音に何かあったら……私……」
そこまで言ったところで和葉の身体が小さく震え、その震えに気づいた湊は力強く抱き締める。
「大丈夫、必ず守る」
和葉の背中をゆっくりと撫でながら湊は言葉を続けていく。
「真宙も千宙も協力してくれる。和葉と詩音を危険な目には遭わせないし何があっても俺が二人を守る。だから……もう一人で怖がらなくていい。詩音のことは二人で守っていこう」
“一人じゃない”
その事実が和葉の恐怖を少しずつ和らげていく。
「……そう、だよね…………もう、一人じゃないもんね…………」
「ああ、そうだ。和葉は何も心配しなくていいから」
「湊さん……っ」
不安が消えたわけではないけれど、こうして自分たちを守ろうとしてくれる湊の存在が何よりも心強かった。