約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
和葉が自分の覚悟を口にしてから数日が過ぎた休日の昼下がり。
自宅で三人が穏やかな時間を過ごしていたところへ真宙から連絡が入った。
『社長、会長から連絡がありまして……』
電話口から聞こえてきた真宙の声にはどこか緊張が滲んでいる。
『社長と和葉さんが籍を入れたことを知って、かなりお怒りになっているようです。今すぐに来るようにと……』
その報告を聞いた湊は驚く様子もなく小さく息を吐いた。
「思っていたより遅かったな……」
むしろ、ようやく来たかと言わんばかりの落ち着いた声だった。
「ちょうどいい、俺からも話があるからな。真宙、一緒に来てくれ」
『畏まりました。それでは急いで迎えに参りますね』
「ああ、頼む」
通話を終えた湊は千宙に『すぐに来て欲しい』とメッセージを送ると静かにスマートフォンを置くと、その様子を見ていた和葉は不安そうな表情を浮かべながら湊に問い掛けた。
「……お父様と話すの?」
「ああ」
湊は短く答えると出掛けるための準備を始める。
「会社のこともほぼ片付いたし、ちょうどいいタイミングだからな。会社を辞めることも伝えてくる」
「…………やっぱり、里菜さんから情報が漏れたのね……」
和葉がぽつりと呟くと湊はその言葉に一瞬だけ手を止めたものの再び手を動かしながら、
「遅かれ早かれこうなるんだ、問題ないさ」
和葉が気に病まないよう明るく言いながら和葉へ視線を向けた。
「千宙を呼んだから俺が帰るまで一緒に待っててくれ」
「……分かったわ……」
不安は拭えないのだろうけれど湊が落ち着いていることを感じ取ったのか和葉はそれ以上何も言わずに頷いた。
そんな二人のやり取りをよそにリビングでは詩音が大好きなアニメ映画に夢中になっていたけれど湊が出掛ける支度を始めたことで詩音は状況を察したらしい。
「パパ、どこいくの? おでかけ、しおんもする!!」
出掛けるなら自分も一緒に行くと言って勢いよく立ち上がる。
「詩音、駄目よ。パパはお仕事なの」
「えー? だって、きょうはおやすみのひだよ?」
不満そうに頬を膨らませる詩音に湊は少し困ったように笑った。
「ごめんな、急に仕事が入ったんだ……なるべく早く帰るからママと千宙と一緒に待っててくれるか?」
「ちひろおにーちゃんくるの?」
「ああ、もう少ししたら来るよ」
それを聞いた途端、詩音の表情がぱっと明るくなる。
「わかった! まってるね!」
「詩音は良い子だな」
湊が詩音の頭を優しく撫でると詩音は嬉しそうに笑いながら湊にくっついていった。
自宅で三人が穏やかな時間を過ごしていたところへ真宙から連絡が入った。
『社長、会長から連絡がありまして……』
電話口から聞こえてきた真宙の声にはどこか緊張が滲んでいる。
『社長と和葉さんが籍を入れたことを知って、かなりお怒りになっているようです。今すぐに来るようにと……』
その報告を聞いた湊は驚く様子もなく小さく息を吐いた。
「思っていたより遅かったな……」
むしろ、ようやく来たかと言わんばかりの落ち着いた声だった。
「ちょうどいい、俺からも話があるからな。真宙、一緒に来てくれ」
『畏まりました。それでは急いで迎えに参りますね』
「ああ、頼む」
通話を終えた湊は千宙に『すぐに来て欲しい』とメッセージを送ると静かにスマートフォンを置くと、その様子を見ていた和葉は不安そうな表情を浮かべながら湊に問い掛けた。
「……お父様と話すの?」
「ああ」
湊は短く答えると出掛けるための準備を始める。
「会社のこともほぼ片付いたし、ちょうどいいタイミングだからな。会社を辞めることも伝えてくる」
「…………やっぱり、里菜さんから情報が漏れたのね……」
和葉がぽつりと呟くと湊はその言葉に一瞬だけ手を止めたものの再び手を動かしながら、
「遅かれ早かれこうなるんだ、問題ないさ」
和葉が気に病まないよう明るく言いながら和葉へ視線を向けた。
「千宙を呼んだから俺が帰るまで一緒に待っててくれ」
「……分かったわ……」
不安は拭えないのだろうけれど湊が落ち着いていることを感じ取ったのか和葉はそれ以上何も言わずに頷いた。
そんな二人のやり取りをよそにリビングでは詩音が大好きなアニメ映画に夢中になっていたけれど湊が出掛ける支度を始めたことで詩音は状況を察したらしい。
「パパ、どこいくの? おでかけ、しおんもする!!」
出掛けるなら自分も一緒に行くと言って勢いよく立ち上がる。
「詩音、駄目よ。パパはお仕事なの」
「えー? だって、きょうはおやすみのひだよ?」
不満そうに頬を膨らませる詩音に湊は少し困ったように笑った。
「ごめんな、急に仕事が入ったんだ……なるべく早く帰るからママと千宙と一緒に待っててくれるか?」
「ちひろおにーちゃんくるの?」
「ああ、もう少ししたら来るよ」
それを聞いた途端、詩音の表情がぱっと明るくなる。
「わかった! まってるね!」
「詩音は良い子だな」
湊が詩音の頭を優しく撫でると詩音は嬉しそうに笑いながら湊にくっついていった。