約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
実家を後にした湊は怒りを鎮めながら少し遅れて出てきた真宙へ声をかけた。
「ありがとうな、止めないでいてくれて」
「社長のお気持ちは分かっていますので。それに……会長にはご自身のためにもお気持ちを全てお伝えした方がいいと思いましたので」
「……まあ何を聞いたところで、あの人の考えが変わるとは思えないが……それでも、ほんの少しでも俺の思いが伝わればいいと思ってる」
「そうですね」
短い言葉を交わした二人はそのまま車へ乗り込むとすぐに車は走り出し、和葉たちの待つ自宅へと戻っていった。
夕方、玄関の扉を開けると帰宅を待っていた和葉がすぐに駆け寄ってくる。
「ただいま」
「おかえりなさい湊さん」
いつも通りに迎えてくれたものの、その表情には隠しきれない不安が浮かんでいて、それに気づいた湊は申し訳なさそうに微笑む。
「悪かったな、心配かけて」
「……それで、どうだったの?」
問いかける和葉に湊は少しだけ間を置いてから答えた。
「一方的にはなったが、俺が伝えたかったことは全部伝えてきた。金輪際あの人と顔を合わせるつもりはない。真宙も今日限りで会社を辞めると伝えてきたようだからな、俺と連絡を取る手段も限られている。そうそう何か言ってくることもないだろう」
「……そっか……」
和葉は小さく呟くと安堵したように息を吐いた。
「それより詩音は?」
「あ、今は遊び疲れて眠ってるの。千宙くんが見てくれているわ」
「そうか」
「あの、湊さん」
「ん?」
「里菜さんから連絡が来て、明後日の夕方に会うことになったわ」
その言葉を聞いた湊は静かに頷いた。
「分かった。いつも通り千宙に同行を頼もう。俺も近くで待機してる」
「ありがとう……きちんと話をして、お別れもしてくるわ。詩音や卓也くんには可哀想だけど……」
「そうだな……大人の都合で二人が会えなくなることは胸が痛むが……こればかりは仕方がない」
「うん……」
俯く和葉の姿を見つめた湊はそっと声を落とした。
「辛い役回りをさせて悪い」
「湊さん……」
「でも、もうこれっきりだ」
そう言って湊は安心させるように和葉の肩を抱く。
「もう二度と和葉にこんな思いはさせないから」
その言動に和葉は何も言わず、ただ静かに頷くのだった。
「ありがとうな、止めないでいてくれて」
「社長のお気持ちは分かっていますので。それに……会長にはご自身のためにもお気持ちを全てお伝えした方がいいと思いましたので」
「……まあ何を聞いたところで、あの人の考えが変わるとは思えないが……それでも、ほんの少しでも俺の思いが伝わればいいと思ってる」
「そうですね」
短い言葉を交わした二人はそのまま車へ乗り込むとすぐに車は走り出し、和葉たちの待つ自宅へと戻っていった。
夕方、玄関の扉を開けると帰宅を待っていた和葉がすぐに駆け寄ってくる。
「ただいま」
「おかえりなさい湊さん」
いつも通りに迎えてくれたものの、その表情には隠しきれない不安が浮かんでいて、それに気づいた湊は申し訳なさそうに微笑む。
「悪かったな、心配かけて」
「……それで、どうだったの?」
問いかける和葉に湊は少しだけ間を置いてから答えた。
「一方的にはなったが、俺が伝えたかったことは全部伝えてきた。金輪際あの人と顔を合わせるつもりはない。真宙も今日限りで会社を辞めると伝えてきたようだからな、俺と連絡を取る手段も限られている。そうそう何か言ってくることもないだろう」
「……そっか……」
和葉は小さく呟くと安堵したように息を吐いた。
「それより詩音は?」
「あ、今は遊び疲れて眠ってるの。千宙くんが見てくれているわ」
「そうか」
「あの、湊さん」
「ん?」
「里菜さんから連絡が来て、明後日の夕方に会うことになったわ」
その言葉を聞いた湊は静かに頷いた。
「分かった。いつも通り千宙に同行を頼もう。俺も近くで待機してる」
「ありがとう……きちんと話をして、お別れもしてくるわ。詩音や卓也くんには可哀想だけど……」
「そうだな……大人の都合で二人が会えなくなることは胸が痛むが……こればかりは仕方がない」
「うん……」
俯く和葉の姿を見つめた湊はそっと声を落とした。
「辛い役回りをさせて悪い」
「湊さん……」
「でも、もうこれっきりだ」
そう言って湊は安心させるように和葉の肩を抱く。
「もう二度と和葉にこんな思いはさせないから」
その言動に和葉は何も言わず、ただ静かに頷くのだった。