キミと、世界の果てまで。
***
「赤羽さん?よく私の授業で居眠りする度胸があるわね?」
「へ…?」
パチリと目を開けたあたしは、席の前で仁王立ちをする国語担当の女性教員と目が合う。
しばらく状況が理解出来ないでいたが、先程のクロスとのやり取りを思い出して、しまったと思った。
あたしはこの国語の授業中に夢の世界を彷徨い、クロスと会話をしていたのだ。
睡魔に襲われ、シャーペンを握りしめたまま、伏せる事なく眠っていたあたし。
そこを運悪く見つかり―――今に至る、そういう事か。
「しっかり授業に集中しなさいよ?貴方達は来年受験生なんですから」
「ハイ、すいませんでした」
あたしがイスに座ったまま謝罪の礼をすると、納得したのか、国語の教員は教卓の方へと戻っていった。
この女性教員は、やたらと化粧が濃く、そして真面目に授業を受けていないと、煩い。
授業が再開されたにも関わらず、あたしは窓の方に視線を向け、クロスとの会話をもう一度思い出していた。
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「赤羽さん?よく私の授業で居眠りする度胸があるわね?」
「へ…?」
パチリと目を開けたあたしは、席の前で仁王立ちをする国語担当の女性教員と目が合う。
しばらく状況が理解出来ないでいたが、先程のクロスとのやり取りを思い出して、しまったと思った。
あたしはこの国語の授業中に夢の世界を彷徨い、クロスと会話をしていたのだ。
睡魔に襲われ、シャーペンを握りしめたまま、伏せる事なく眠っていたあたし。
そこを運悪く見つかり―――今に至る、そういう事か。
「しっかり授業に集中しなさいよ?貴方達は来年受験生なんですから」
「ハイ、すいませんでした」
あたしがイスに座ったまま謝罪の礼をすると、納得したのか、国語の教員は教卓の方へと戻っていった。
この女性教員は、やたらと化粧が濃く、そして真面目に授業を受けていないと、煩い。
授業が再開されたにも関わらず、あたしは窓の方に視線を向け、クロスとの会話をもう一度思い出していた。
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