キミと、世界の果てまで。
二人の話によると、寛司のベッドを占領して、あたしは二時間くらいぶっ通しで寝ていたらしい。
いつまで経っても目を覚まさないあたしに疑問を抱いたレン達は、あたしが永遠と意識を取り戻さないんじゃないか、そんな不安にも襲われていたの事。
「未来、ありがとな。俺達も、壊滅してた他の家とか電柱とかも、チャームを封印した途端に元通りになったから」
「本当に!?おばさんも大丈夫!?」
「さっきリビングに行ってみたら、ピンピンして晩飯の用意してたぞ。未来も食べてくか?」
「食べる!おばさんの料理久しぶりだー!」
思わぬ朗報に、あたしの顔は綻ぶ。寛司はそんなあたしをチラッと見ると、おばさんの所に向かう為に部屋を出て行った。
「そういえばさ」
「ん…?」
「二人っきりになるの、久しぶりだよな」
寛司が居なくなった室内。
レンが話題を振ってきた事により、あたしの頭は急速に回転し始める。
そういえば、確かにそうだ。
レンとこうやってまったり過ごすのは、久しぶりかもしれない―――
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