キミと、世界の果てまで。
「離婚…しそう…なのッ…」
騒がしかった教室が、一気に静まる。
おかしい。
やっぱり偶然ではなく、何かが隠されている気がする。
クラス中の視線をいつまでも集めている訳にはいかず、あたしとレンと寛司は愛海ちゃんを連れて、教室を出た。
廊下には、愛海ちゃんの声だけが響く。
「あんなに仲が良かったのに…今日の朝ッ…離婚するって…」
「うん…うん…」
「大好き…なのにッ…!」
愛海ちゃんの背中を擦りながら、あたしはレンと寛司に視線を送る。
寛司の頭にははてなマークが浮かんでいたけれども、レンもあたしと同様、何かを悟っているらしく、コクンと頷いた。
最後の決戦は…
ゆっくりとあたし達に迫っていた。
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