キミと、世界の果てまで。
結局、愛海ちゃんは体調を崩したという事で早々に早退し、精神的ショックも物凄いものだった。
そして、時は過ぎ、夜。
あたしは一週間ぶりに、寛司の家へと赴いていた。
寛司の部屋で、あたしとレンと寛司が、あの漆黒の丸テーブルを囲んでいる。
「やっぱりあれって…チャームの仕業だよね…」
「そう思うけどよ、チャームの在り処の予想が付かねぇよ」
「というか、人間の心理の問題だろ?そんな事ってありえるのかよ」
「だけどさ…」
確かに、寛司の言っている事も一理ある。
今までチャームの災いと言えば、地殻変動や森の消滅、噴水爆発にブラックホール出現と、自然現象に関する事だった。
しかし、今回の離婚勃発は、人間の“気持ち”の問題。
確かに、あたし達が首を突っ込む問題ではないと思う。
だけど…今までチャームを封印してきた事により、なんとなく分かるのだ。
これは、チャームの仕業だと。
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