ヤンデレ彼氏に監禁されて
「い、行かないで。傍にいて下さい……」


理由ではない、懇願が出てきた


今までの会話と噛み合わなすぎる文脈


しかして、一度言ったことは貫くしかなかった


「これ以上、私から離れないで下さい……。怖くって……」


別の怖さがあった為か、言ったのに嘘なく、泣きそうな声になっていた


ピクリと、彼がそれで止まる


行く足はどこにか、彼は当初の目的を取り止めにして私に近づいた


「彩芭、怖がらなくていい。俺が守ってあげるから。怖いもの全部、壊してあげるよ。

安心だけを持ってくれ。心配、不安もいらない。あるのは、笑顔だけでいい。――だから、そんな顔をしちゃいけない。俺が傍にいるんだから」


抱き締められ、あやすように背中を撫でられた


安心に偽りなく、誰が見ても彼の言動は素晴らしいものだ


肝心の私は、更に震える羽目になるけど


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