ヤンデレ彼氏に監禁されて
(二)
栂句琉希(とが・くるき)
そんな難しい漢字の名前の人は、私の恋人だった
大学一年の時に出来た最愛の人
近い過去ならば、体が震えるけど
出会ったばかりの遠い過去は、輝かしいまでの思い出だった
凛々しいと、名の付く顔
外見が良くて、見た目同様に中身も素晴らしかった
優しい
この一言に尽きるだろう
世界で一番彼が優しい
そんなロマンチックなことを考えてしまうぐらい彼は優しかった
『私』限定で
聞きようによっては愛されていると、ときめくけど
彼の愛し方は、どことなく行き過ぎていて
その愛を作る感情も、どこか正常を超えていた
一番それが色濃く出ている話をすれば、彼が捕まる少し前のこと