ヤンデレ彼氏に監禁されて



(二)

栂句琉希(とが・くるき)

そんな難しい漢字の名前の人は、私の恋人だった


大学一年の時に出来た最愛の人


近い過去ならば、体が震えるけど

出会ったばかりの遠い過去は、輝かしいまでの思い出だった


凛々しいと、名の付く顔


外見が良くて、見た目同様に中身も素晴らしかった


優しい
この一言に尽きるだろう


世界で一番彼が優しい
そんなロマンチックなことを考えてしまうぐらい彼は優しかった


『私』限定で



聞きようによっては愛されていると、ときめくけど

彼の愛し方は、どことなく行き過ぎていて


その愛を作る感情も、どこか正常を超えていた


一番それが色濃く出ている話をすれば、彼が捕まる少し前のこと


< 8 / 270 >

この作品をシェア

pagetop