ヤンデレ彼氏に監禁されて
私は電車に乗り、痴漢にあった


で、犯罪者が許せない私は、その痴漢を捕まえようとその悪意の手を掴んだのだけど


驚いた


捕まえた奴は、想像していた痴漢像――おじさんだと思っていた私の予想を裏切る若い奴


同い年とも見れる、その男性


でも、痴漢は痴漢だと、人混みが出来ている車内で恥ずかしさを飲み込みながら訴えたのに


『おい。どうしたんだ』


『分かんねー。この女がいきなり、俺の腕掴んでんの。……おかしいんじゃね?』


絶句、するしかなかった


二人組
どちらも若くて、お互いに知らん顔をしていた


犯罪者のくせして、こんなにも用意周到なことをするなんて


あくまでも、私がおかしいと言い張る彼ら


それでも、めげずに言ったのに


『勘違いしてるっての。俺、やってないよな?』


『ああ、俺もきちんと見てたからな』



出来のいい芝居だった


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