心 ―ハジマリノウタ―



私の言葉に、

レイは驚いて目を丸くした。


リヴィアはただじっと私を見つめている。


私の言葉を遮ろうとしたレイを手で制して、続きを促す。




「それで?」



「でも、今はそれがとても苦しい。

私にとって、大切な人に…

仲間に

疑われることが、

こんなにも悲しいことだと知りました。

だから、疑われているのなら、

疑いを晴らしたい。

そして、此処に居たい、

そう思います」




私が姿を消せば、危険が少なくなる、

それならば、

私は消えることを選ぼう。


そう思っていた。


でも、疑いは偽りだ。


私を信じてくれる人が居る。


それが分かった時、

強く思った。


危険が多くなる、というのならば、

私は皆を守れるだけ、

強くなろう。


そう、思った。


此処に居たい、と強く心が望むから。




「素直でいい答えだ。

アンタらしいよ。

安心しな、

レイだけじゃなくて、あたしもアンタを信じてるよ」




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