心 ―ハジマリノウタ―
それからは大変だった。
カトレアが持ってくる服を全て
着たり脱いだりし、
その後には、化粧もしたり、落としたり。
その繰り返しで、すべてが終わった時には、
もう疲れきっていた。
「フウ!さすがに疲れたわね。
でも、上出来よ!
これなら、フェイクも絶対腰を抜かすわ」
カトレアが悪戯っぽく微笑んだ。
そして、ぽんと手を打って、立ち上がった。
「そうだわ、今日はもう疲れたでしょう?
ここに泊まって行ったら?
フェイクには私が言っておくから」
私は疲労から、とにかく休みたくて頷いた。
カトレアは嬉しそうに笑うと、
跳ねるようにドアの外へ姿を消した。
私は、そのまま重いまぶたを閉じた。