感方恋薬-かんぽうこいやく-

第5節

で、もって、はっきり言って、今の仕草は、女のあたしから見てもぐっと来る物が有ったぞ。


そんなに可愛い仕草が出来るのなら、得体の知れない薬(あたしが言っちゃイケないか)なんか使わないで思い切って告白した方が確率高いと思うぞ。


「そうかぁ、則子に聞いたんだ…あの、お喋りがぁ…」


ちょっと則子を毒付きながらも内心は微妙に得意に成っていた。


「え…ええ、おね…お願い…出来ないでしょうか?」


あたしは、う~んと考えた。

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