感方恋薬-かんぽうこいやく-

第3節

と、いう訳で唐突だが放課後に成った。


あたしは、いそいそと巻物を持って職員室に向った。


職員室と言うと独特の雰囲気が有って、はっきり言って近付き難い感じが有る。


でも、今日は違う。


中に自分から入って行く大義名分が有るのだ。


あたしは職員室の扉を開くと、


「失礼しま~す」


と、ちょっと間延びした挨拶をして、職員室の中をぐるりと見回し古文の「四角」を探した。
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