感方恋薬-かんぽうこいやく-
あたしはその攻撃のダメージに、流石に悲鳴を上げ、その場に膝をついてしまった。


「ようやく、捕まえましたよ貴子さん」


紀美代はあたしの後ろに伸身宙返りでぴたりと付けると、槍であたしの首を締めに掛った。


ピンク大ピンチ、この後は来週のこの時間で!


         ★

―――あたしは、ぼけっとベッドに上半身を起こして両足を投げ出し、はっきりしない意識の中で、ぼんやりと思った。


「く…くだらね~」


毎度お馴染みの夢落ちという奴だが、なんでこんな夢を見なきゃならないんだ?
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