感方恋薬-かんぽうこいやく-

おっととと…この薬を作った時の出来事を言うのは、彼女達がうまく行った時だ。


其れ迄は口が裂けても言わないぞ。


いや、もしホントに裂けたら言うかも知れないけど。


「まぁ、良いわ。お礼に何でも奢るわ。それで良いでしょ」


則子は私の背中をばんばん叩きながら、もう勝ったも同然の勢いであたしに言った。


「え~まぁそれで、良いか、いや、それで良い。十分よ」
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