感方恋薬-かんぽうこいやく-
「どうかしたの姉貴、なんか気合いが入ってるけど…」


あたしも口を濯ぐと、弟に答える。


「決戦よ決戦。今日は負けるわけには行かないのよ」


「決戦?何の事だ?」


「良いの、あんたには分からなくても」


「はぁ…」
あたしは、その後顔を洗い朝食を済ませると意気揚揚と学校に向かった。イザ行かん、学校があたしを読んで居る。


いや紀美代があたしを呼んで居る。


勝負だ紀美代。
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