感方恋薬-かんぽうこいやく-
その疑問を解明する為に、大きく深呼吸して、気持ちを落ち着けると意を決して声の方向に向って首を動かした。


ちなみに声は、あたしのベッドの方向辺りから聞こえて来た。


そして、その方向を見て、あたしの心臓は、又しても凍った。


昨日見た爺さんが、妙に人なつっこい微笑みを浮かべながら其処に居た。


しかも、空中に浮かんだりしてたりするもんだ。


あたしは心の中に乾いた笑いが響き渡るのを感じた。
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