感方恋薬-かんぽうこいやく-
「え、用事…用事と言われてもそれ程の事は無いんだけど…」


「なんじゃ、無意味に呼んだのか?」


「う、まぁ…ホントに出てくるかと言う好奇心と言うか何というか…」


あたしはその場を取り繕う為に何故か必死に成っている。


相手は幽霊みたいな物あのに、其れに向って媚を売っているあたしって、いったい…


「まぁ、呼ばれたついでじゃ。貴子、あんた本格的に呪術師の修行をして見る気はないかな?」


「え…?」


「いや、だから、わしが知っている事を教えるから覚えて見る気はないかと言う事じゃよ」
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