感方恋薬-かんぽうこいやく-

第7節 実験は爆発だ

そして終業のベルが鳴ると同時に一目散にバスケ部の部室に向って、すっ飛んで行った。


後に残ったのは爆弾低気圧の中心に居た様な姿を晒すあたしだけだった。


恋は盲目と言うが則子、掃除当番サボるのは止めてくれ。


則子のは~とばらまき攻撃から解放され、掃除当番も無難にこなしたあたしは、一人淋しく家路に就いた。


通学に使って居るバスの車窓から見えるカップルに、妙な敵対心が生まれた、いや、敵対心というよりも、殺意に近い感情かも知れない。
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