感方恋薬-かんぽうこいやく-
あたしは眼だけで弟を見上げた、弟は顔が真っ赤に成っている。


そして、今にも泣き出しそうな表情に変わっていた。


そこであたしはぴんと閃いた。


「そういう話なら、姉のあたしが、何とかしてあげようか?」


弟は、はぁ?という表情であたしを見下ろしている。


「何言ってるんだ、姉貴。恋愛経験が無いのに恋愛に首を突っ込むなんて、とてつもなく無茶な話だぞ」


き…効いた、今の一言は効いた。


ボディブローからアッパーカットを食らった位、激しく効いた。

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