准教授 高野先生のこと

午後から買い物に行こうと話し合い、それまでの時間を思い思いにすごすことに。


天気が良かったので先生は大きな洗濯物をやっつけたり。

私は洗い物をしたあとに食器の漂白をしてあげたり。


お昼はご飯を炊いて、あるものでちゃちゃっと済ませようってことに。

炒飯をつくって、味噌汁もつくった。


すごーくありがちなフツーのおうちの日曜日。

私は驚くほどすっかり先生のうちに馴染み和み、寛いだ気持ちですごした。



「晩ごはん、何がいいですか?」

「作ってくれるの?」

「もちろんです」

郊外のショッピングモールへ向かう車の中で私は大いにはりきっていた。


「先生の好きな物、頑張ってつくります」

「じゃあ、北京ダック」

「アヒルの飼育からしろって話ですか……」

「ごめん……ホントはカレー」

「えっ。今度は気ぃ使ってません?」


男の人にお料理を作ってあげようなんて、もちろん生まれて初めてだ。




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