准教授 高野先生のこと

こんなに想ってもらえるなんて。

女冥利につきるというか、もったいないというか。

だけど、なのに、なんというか……。

どうも釈然としないのだ。


「すごく嬉しいです。でも……正直私なんかに賭けようだなんて理解できないです」

すごーく素直じゃないみたい。

なーんか可愛くないみたい。

だけどこれが今現在の私の素直な気持ちなのだから。

照れ隠しでもなんでもなくて、ホントのところの率直な。


先生はどうして私なんかに賭けてみようと思えたのだろう?

何かこう決め手になるようなものがあったのだろうか?

それとも、ビビッ!といわゆる第六感が働いたのか?

はたまた――

とにかくケジメをつけたいタイプの男(ひと)?

付き合い始めると結婚を意識しまくり、すぐに人生を賭けたがる体質?

同期で最後の独身なんて言ってたし、本音では結婚を焦っているのかも?


< 284 / 462 >

この作品をシェア

pagetop